マッサージ、指圧、按摩、鍼やお灸。機械が揉んだり、振動したり、果ては筋肉に通電を行う装置等々。体にまつわる数多の手法、幾多ものマシンの全ては「硬くなった筋肉を柔らかくする」ことが唯一の共通項であります。
では、マッサージという手技という点から、硬い筋肉を柔らかくするにはどうしたら良いのでしょう?
この話を進めるためには「硬くなった筋肉」とはどのようなモノであるかを捉える必要があります。って、言いますが実はこの「硬い筋肉とは」ってのは、もんのすごく深いテーマなんです。そのため特別深掘りせず、極めてざっくりと記します。
・筋肉が固くなる原因
ざっくりとした一般論ですが、リラクゼーションに来られるお客さんは1.〜4.が絡み合って筋肉が硬くなってると思われます。5.や6.の状態にある方も、もちろんあり得えるのですが、そこらに対応する手技は通常のと違いすぎるので省きます。
- 働きすぎは自覚してる。
- テレワークが増えてからヤバいほど動いていない
- 日々の肉体的・精神的なストレスは半端ない
- 若いときは一晩寝れば疲れが取れたのになあ。
ぶっちゃけ、こんな感じの人が実に多い。そして大概の方はこれらの諸要因が重なり合ってるコンボ状態なんですよね。
そして、こーゆー体の状態だと筋肉は硬くなっています。首肩腰、足や手。その人の状況に応じて、それぞれの筋肉が硬くなっています。なので経験豊富なマッサージ師は筋肉の硬さを知るだけで、その人の生活状態をある程度類推することが可能なのですんw
疲労が筋肉が固くなることの理由なら、休めば柔らかくなんじゃね?
と思われるかもかもしれません。それは間違いなく正解なんですが、ことはそう簡単ではないのです。体というものは不思議なもんで、意識的に(積極的に)体を休ませてあげないと、その時に生じてる筋肉の硬さを長期間キープしちゃうんですよね。
これはなぜか。
筋肉だけに限った話ではないのですが、人間の体には「恒常性」という性質が備わっています。特定の状態を保ち、そこから逸脱したらもとに戻そうとする性質です。例えば、肌に切傷を負ったら、それはやがて塞がりもとの肌に戻るといったことです。自己治癒、自己再生とも言われますな。
この恒常性によって体は一定の状態に保たれているのですが、それが働くなることもあります。例えば、肌の切り傷。浅い傷なら傷跡さえ残らないほど完璧に再生しますが、深い切り傷なると肌に瘢痕などのが残り完璧な再現とはならなくなります。筋肉の状態についても、これと同じようなことが起きます。
ストレスに曝露されたり、物理的損傷を受けるなど、様々な理由で筋肉が硬化したとき、体の恒常性は当然これを戻そうとします。ですが、恒常性の範囲を超えて硬化が生じていた場合、完璧に戻すことをしなくなるのです。
そうなると、ただ体を休めるだけでは筋肉はもとに戻らなくなるのです。恒常性を強化するか、原因を取り除くなど、積極的に筋肉に介入しないと筋肉の硬化は溶けないのですな。
って、なんだかとりとめなくなってきましたので、まずはこの辺で。
ではでは~。
プライベートマッサージ
浦島ジンベエ