ジンベエさんの日記帳

マッサージ師、浦島ジンベエの日記でーっす

アブラ(脂)は一日にして成らず

おデブちゃん

 

筋肉が固くなる第二弾は「脂質」のことです。

 

スーパーで売ってるお肉:牛とか豚:には赤身や霜降りとかありますよね。部位によって脂肪のはいる量は異なりますが(その量によって赤身か霜降りかに分かれる)筋肉の中に脂分が蓄積されることは間違いありません。あの鶏の胸肉ですら脂肪は含有されてますからね。まあ、脂肪が少ないから調理次第でパサパサになるのですがw

 

人体においても脂肪は蓄えられております。脂肪というと皮下脂肪とか内臓脂肪とか、脂肪細胞たっぷりのところに目が行きがちですが、上記の牛豚鶏の筋肉と同じよう人体の筋肉おいても脂肪はたまります。この脂肪のことを「筋内脂肪」と呼びます。

 

霜降り肉

筋内脂肪というのは牛肉の霜降りのイメージとほぼ同じです。筋繊維自体が脂肪化するのではなく、筋繊維と筋繊維の間に脂肪細胞が増殖していく感じですね。

 

脂肪があったほうが柔らかいんじゃないの?お肉だって赤身より霜降り肉のほうが柔らかく美味しいじゃん。

 

と言うのはごもっとも。脂肪自体はたしかに柔らかいのです。でも、筋細胞と筋細胞の間に脂肪が貯まることが問題なのです。筋肉というのは筋細胞の集合体です。そして脂肪細胞は筋細胞と筋細胞の間に付着しています。その脂肪細胞が肥大化すると、筋細胞自体を圧迫しますし、筋繊維間の連携にも阻害が生じます。筋繊維の可動性の制限が生じ、筋細胞は収縮はするけれど、筋肉全体としての身動きは取りづらくなります。つまり、筋肉が固くなるのです。

 

筋肉内部に対し、皮膚や筋膜の包括が許す範囲内で、脂肪が満ちちゃってたら、そりゃ動かしづらいですよ。いくら柔らかくても脂肪は運動性がないので、押せども揉めども特にその総量や位置に変化はありませんしね。

 

この筋内脂肪の肥大は、太ってる人限定で起きてるわけではないのです。特に太っているわけでもないのに、妙にムチムチしたお体のヒトっていますでしょ?あれは皮下脂肪の蓄積もさることながら、筋肉内に脂肪が溜まってることもあるのです。また、痩せていても筋肉の中に脂肪が貯まることはあり、コブ状に局所的に溜まることもあれば、まんべんなく膨満に脂肪が蓄積されることもあります。

 

そしてこの脂肪の蓄積は一朝一夕で起きません。

 

食事の偏り、疲労や運動不足、生活の乱れや過度なストレス。こういった諸々の積み重ねによって脂肪の蓄積は行われていきます。まるで砂粒一つ一つふりかけ続けるかのように、余剰エネルギーは脂肪という形で蓄積されていきます。そして筋肉は動きが鈍り、固くなる。

 

いくらマッサージしても肩こりが取れなーい。

 

そんな方で「筋肉に脂肪が蓄積していること」も少なくありません。霜降りお肉の状態になってたら、押しても揉んでも「コリ」はなかなか取れないのですよ。先にも上げましたが、脂肪に可動性は無いので血流を上げたところで、即効性のある変化なんてほぼないのです。(温熱によってごく僅かに変化する可能性はあります)

 

とはいえそんな霜降り肉の状態であっても「違和感」や「痛み」を緩和する方法はありますが、まあ、それは別の話なのでまたの機会に記したいともいます。

 

とにもかくにも、硬い筋肉の原因の一つに「脂」が関わっている、という話でした。

では今回はこの辺で。

 

プライベートマッサージ 浦島

浦島ジンベエ