ジンベエさんの日記帳

マッサージ師、浦島ジンベエの日記でーっす

筋肉って縮むしか出来ないって知ってました?

 

力こぶ

固くなった筋肉を柔らかくするには、どうすればよいか。これを考える前に、筋肉そのものについて、ちょいと記してみます。って、いつまで前フリ続けんねーんw

 

筋肉そのものと言っても、こんなすっとぼけのブログ記事です。筋細胞の話、ミオシン繊維だのアクチン繊維だのの話をしてもしゃーないので端折ります。そーゆー細胞レベル話はともかくとして、筋肉の動作だけに絞ります。

 

筋肉とは筋(すじ)状の細胞が寄り集まった組織です。この組織は一つのことしか出来ません。それは「収縮」です。もっと正確にいえば「収縮」と「収縮をしていない状態:弛緩」の2つの状態しか存在しません。筋肉は「伸びる」という動作はできないのです。

 

でも人間が何らかの動作、物を取るとか歩くとかする時には必ず「伸び」の動作もありますよね。膝を曲げたのなら、膝を伸ばすこともある。腕を曲げたのなら、腕を伸ばすこともある。この場合の伸ばすと言う動作は、曲げる動作を行ってる筋肉が行うのではなく、それとは別の筋肉が縮むことによって伸ばしの動作を担当するのです。

 

肘関節の動作

例えば、腕を曲げる動作(肘関節の動作)をしたとしましょう。握りこぶしを作り、方に向けてに曲げる動作:屈曲動作、のときは手首を肩に引き付けるための筋肉が腕に必要になります。逆に、肩から手首を離して腕を伸ばすには、手首を引っ張る動作:伸展動作、を行う筋肉が腕の裏側に必要になります。筋肉は「縮む」ことしか出来ないため、『腕を「曲げる」』『腕を「伸ばす」』という二動作をするためには2つ以上の筋肉を必要とするのです。

 

なお、このように「曲げる」「伸ばす」という一つの関節で互いに正反対の動きをする筋肉のことを拮抗筋といいます。肘関節の動作行う拮抗筋は、みんな大好き力こぶ:上腕二頭筋であり、反対の伸展動作を行うのが上腕三頭筋になります。

 

上腕二頭筋上腕三頭筋

 

「曲げる」「伸ばす」という単純な動きだけでも2つ以上の筋肉は必要です。そして人間はとんでもなく複雑な動きを毎日の生活で行っています。

 

座る、立つ、歩く、食べる、喋る、食器を使う、パソコンを使う、車を運転する…

 

日常生活で複雑な動きをするのに、音楽活動だの、創作活動差の、余暇にはスポーツなどのレクリエーションまでしちゃうのが人間なのです。

 

筋肉というただ「縮む」ことしか出来ない組織をできる限り重ね合わせ、その上で、一つ一つの筋肉を極限まで緻密に制動させることで人間活動を行っています。楽器、例えばピアノとかを、奏でるとかを行う、手の指の動きは、信じがたいほど微細な筋緊張を緻密に制御することで成り立ってるんですよねえ。もう、ホント人間の筋肉の動きって凄すぎです。

 

って、話が広がってしまったw

 

とにかくも筋肉は「縮む」ことしか出来ません。「縮む」のをやめれば「弛緩」状態になります。マッサージなどのリラクゼーションはこの筋肉の弛緩状態を目指すのが目的ですね。とはいえ、筋肉が動作をしていない(筋肉は縮んでいない)弛緩状態のはずなのに、なぜか筋肉が固く縮こまったまま状態の時があります。いわゆる肩こりといわれる状態とかですね。これは一体何なのか?

 

この謎の筋肉の縮こまり、弛緩してるのに固くなってる現象のことは、次回以降で記してみたいと思います。

 

では、こんなもんで。

 

プライベートマッサージ 浦島

浦島ジンベエ