ジンベエさんの日記帳

マッサージ師、浦島ジンベエの日記でーっす

リラクゼーションと言ったら副交感神経系

リラックス男子

 

自律神経とは交感神経と副交感神経のペアによって成り立ってる神経系です。で、この2つは自動車のアクセルとブレーキによく例えられます。交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキですかね。先のブログでも書きましたが、「さあ、戦え!!」と体を戦闘モードに引っ張っていくのが交感神経の役割です。

 

戦闘開始などである種のストレスが加わると、交感神経が働き始めます。心臓が鼓動を早め血流を上げ、臓器などでの消化は停止し、消化周りで使っていた血液を筋骨格系に流し戦闘に備えて筋力のアップを開始します。体内にアドレナリンがドバドバ出て、瞳孔は開き、手に汗握り、毛は総毛立つ。

 

生き延びる。

 

まさにこのためにヒトは交感神経というアクセルをベタ踏みして、敵、もしくは獲物に対する全集中をします。そしてそれらへの警戒が解けるまで、交感神経による高回転アイドリングが体内で継続するわけですわ。

 

では、副交感神経は何をするかというと、この敵がいなくなった後のことを担当します。敵や獲物に対する警報が解除されると、心臓の鼓動を穏やかなものにし、開いた瞳孔が閉じ、発汗を停止します。敵のいない間、落ち着いて食料を食べますが、その時の消化吸収も副交感神経の役割です。消化系の臓器は副交感神経の指示によって活動を活発化します。

 

また、非戦闘時にしか出来ない生理的なことも担当しています。オシッコといった排泄や、セックスなどの生殖活動、あとグリコーゲンの合成とかインスリン分泌とかね。吸収したエネルギーを備蓄したり、吸収した栄養を体組織の合成に勤しみます。副交感神経は次なる戦闘に備え、体を休め、体を補修したりしてるわけです。

 

原始の時代においては生活がとってもシンプルでした。そのため、自律神経系のブレーキとアクセルの役割が極めて明確かつ有用に働いていました。ですが、現代において「敵を倒して生存する」という前提が崩れ去さり、原始時代の交感神経系の過度なスタンバイ設定はほぼ不必要です。なのに、人間の体の交感神経系は原始時代と変わりないため、そのことが弊害となって自律神経失調症などの病的な反応につながっていきます。

 

こんな現代だからこそ、交感神経系の対なす存在、人体のブレーキたる副交感神経の役割が重要視されています。副交感神経系は体を休め、食物を消化吸収し、そのエネルギーを体内に貯蔵します。体を休めることは結果的に心を休め、精神を整えます。まさしく「ザ・リラクゼーション」と言った効能・役割を副交感神経が担ってるわけですから。

 

って、例によって長くなりました。

 

誤解ないように言いますが、交感神経は悪者じゃないですからね。人体には欠かすことの出来ない重要なシステムです。ただ、その設定などで現代生活とのミスマッチが生じているだけですw

 

ではでは、こんなもんで。

 

プライベートマッサージ 浦島

浦島 ジンベエ